四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 実はあの日……私が放課後フィアスコに狙われた日から、伊春君が家の近くまで送ってくれるようになった。

 大丈夫だよと断ってももう前みたいに引いてくれなくて、勝手に帰ろうとするならばフィアスコを引き合いに出されてしまう。

 だから大人しく送られる事になって申し訳なく感じていたんだけど……今日はこのほうが都合がいい。

「伊春君。」

「どうされましたか?」

 小学生はみんな帰ってしまい、閑散としている帰路の途中。

 不意に立ち止まって名前を呼んだ私に、伊春君は不思議そうに首を傾げた。

 ……言うなら今しかない。

「私、伊春君に伝えたい事があるの。」

「伝えたい事、ですか……?」

「うん。わ、私ね……実はっ――」

『トーチシャノケハイ! ヤットミツケタ! ニガサナイ!』

 ――伊春君のことが、好きです。

 なんて言葉は、突拍子もなく現れたフィアスコによって遮られてしまった。

 目の前にポンッと姿を見せた今回のフィアスコは小さな毛玉みたいな感じで、これまで出会ってきたフィアスコよりは格段に小さい。