四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 こう願うのは強欲だけど、伊春君が“主様”って呼ぶのは……私だけがいい。伊春君の笑顔もできる事なら、全部ぜんぶ独り占めしたい。

「っ……そんなの、嫌だっ……私、伊春君のこと大好きだもんっ……。」

 気付けば、頬に涙が伝っていた。

 ポロポロとどうしようもなく、少しづつ零れだす雫に脳の処理が追いつかない。

 私……泣いちゃうくらい、好きになってたんだ……。

 今まで深く誰かを好きになった事がないから知らなかったけど、好きになるのってこんなに辛くもあるんだなぁ。

 天毬も私が泣いている事に気付いたのか、とめどない涙を拭っていると柔らかい声がかけられた。

《泣くくらい想ってるんなら、一回告白してきなね。玉砕する事は……まぁないだろうけど、振られたらあたしが慰めるからさ。そうしたら絶対、陽依の気持ちも晴れるだろうし。》

「うん……っ、ありがとう天毬……!」

 そうだよね、天毬の言う通り振られちゃってもいい。振られる覚悟で気持ちを伝えよう。

 伊春君は守護者に対して誠実に向き合っている。だから私が恋してるって知ったら、幻滅されちゃうかもしれない。