四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 う……ナノハちゃんにまで言われると、断るのも逆にダメな気がしてきた。

 キラキラと瞳を輝かせて私を見上げるナノハちゃんと、にこやかにクッキー缶を差し出してくるお母さんを交互に見つめて……ありがたく受け取る事にした。

 このクッキー缶、結構高いのに貰っちゃっても良かったのかって疑問はあるけど……。

「それでは、私たちはこれで失礼します。今日はありがとうございました。」

「おねえちゃんばいばーい!」

 でも、二人が笑顔ならそれでいいか。

 軽い会釈をしてくれたお母さんと大きく手を振ってくれるナノハちゃんに私も振り返して、焦って張り詰めていた息を小さく零した。

 ……それじゃあ、私も帰ろうかな。

 貰ったクッキー缶を自分のお土産の中に加え、人の流れを頼りに出口まで行こうと回れ右をする。

「主様。」

 だけどそうした瞬間、柔らかい声がかけられた。

「……伊春君、もしかして迎えに来てくれたの?」

「はい。主様をお一人にさせるなんて、守護者ではないですから。」

「ふふっ、そっか。来てくれてありがとうっ。」