四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 でも私のほうは人前でテナの演技ができるほど肝が座ってないから、お面を彼女に渡す事に。

 騙すようで申し訳ないけど、私もテナのお面をつけて歩ける度胸ないからっ……。

「テナちゃん、これは……?」

「ごめんね、私本当はテナじゃなくって……ただの一般人だから、このテナちゃんはあなたが持ってて。きっとお守りになるから。」

「……そ、それならおねえちゃんのお名前はっ? わたし、ナノハっていうの!」

「私は陽依だよ。ナノハちゃんのママとパパ、テナみたいに魔法は使えないけどすぐ見つけてみせるから!」

「うんっ! 陽依おねえちゃん、ありがとう……!」

 大きな花が咲くように涙を残しながらも笑ってくれたナノハちゃんに、私も自然と頬が綻んでいく。

 その笑顔を見ていると、パークの地図を完全に覚えているわけじゃないからすぐには見つからないかも……とは言えない。

 だ、だけど閉園間近まで見つからなかったら迷子センターに向かえばいいし……よーしっ、ナノハちゃんが早くご両親の元に帰れるように頑張って探そう!