四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「誰が夏生なんかに。それに俺、夏生より陽依の隣にいたいから嫌。」

「相変わらず冷たいねぇ千冬ちゃんは〜。俺はこんなに可愛がってんのにさー。」

「離れろ近付くな。……陽依、こいつ鬱陶しいから別のとこ行こ。」

「あ、あはは……二人とも、仲良くね?」

 ……やはり恋というものは恐ろしい。守護者と主が信頼を築き仲良くなるのは喜ばしい事のはずなのに、素直に祝福できそうにない。

 極力表情には出さないようにしているけれど、これもいつまで持つやら。

 千冬は俺たちが目を離した隙に陽依と確実に距離を縮めているし、秋も秋でポーカーフェイスだが視線が“愛しい”と言っている。

 けれどその中心にいる陽依は全くと言っていいほど気付いてなく、苦笑しながら夏生たちの仲裁に入っていた。

 そんな姿さえも可愛らしく思えるなんて、もはや俺は重症なんじゃないだろうか。

 客観的に見なくても分かってしまうほど俺が抱えている恋情は肥大しているようで、あわよくばどこかに閉じ込めてしまいたいだなんて悪しき事を思いついてしまった自分を殴りたい。