四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

「はい。四季の守護者たるもの、分かっておりますよ。」

「そ、それじゃあ早く答えを――」

「それでは面白くないじゃないですか。こういうものはエンターテイメントとして楽しまなければ損ですよ?」

 損って……そ、そんな事言ってる場合じゃないのに!

 焦ってより思考が働かなくなっている私とは反対に、秋君は愉快そうに薄ら笑いを浮かべている。

 秋君はお化けなんて怖くないんだろうな……でも、私には無理っ……!

《残り10秒です。》

「しゅ、秋君っ……私、もうっ……」

 怖いくらいに抑揚のないカウントダウンが始まったと同時に、自然と「ひぇ……」と泣き言が零れる。

 そこですっかり足がすくんでしまった私は、子供のように泣きそうになりながら秋君の手を握りしめた。

「……すみません、少々いじわるが過ぎましたね。」

 するとようやく私の抱いている恐怖が伝わったのか、秋君は小さく謝ってから物理的に私の足を掬った。

 暗闇だから何が起こってるのか全く見えないけど、体は確かに宙に浮いていて足と腰辺りに秋君の腕が通されている事だけは分かる。