四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 優しい声のはずなのに確実にお化け屋敷に連れていくという意思が伝わるくらいの真剣な声が、私の元まで届く。

 これは絶対、逃げられない。

 ……それならいっそ、みんなも巻き込んじゃえ!

「分かった……み、みんなも一緒に来てくれるなら行くよ……っ!」

「ありがたく存じます、主様。」

 半ばヤケになった私は強がりを通す事にし、みんなを強制的にお化け屋敷に連れていく事で何とか気を紛らわす事にした。

 これならみんなもいるし、お化け屋敷ってくらいから怖がっててもバレないはず!

 完全にそう思い込んで心の余裕を確保している私は、既に秋君の掌の上で転がされている事に気が付かなかった。

「……本当に可愛らしい人ですね、主様は。」