四季の守護者たちはとびきりに溺愛したがり。

 こうして見てると夏生君って可愛いなぁ……駅での行動は、可愛くなかったけどっ。

 新緑の色をしている瞳をキラキラ輝かせている彼にこっそりそう思いながら、私はみんなを呼んだ。

「みんな、どこ行きたい? 私は何でもいけるから、ジェットコースターでもコーヒーカップでもどんと来いだよ!」

「じゃあ主様、お化け屋敷とかどうですか? 俺、前から興味あったんですよね、お化け屋敷。」

「えっ……お化け屋敷、かぁ……。」

 一番最初の提案をしてくれたのは、ゆったりした服装なのに華麗に着こなしている秋君。

 けれどその優しい顔に似合わずとんでもない提案をしてきた秋君に、ちょっとだけ心臓が縮んだ。

 私……お化け屋敷だけは、どうしても無理なんだよね……。

 勢いで何でもいけるって言っちゃったけど最初からお化け屋敷が来ると思わなくて、断ろうにも何だか圧をかけられている気がする。

 秋君……そんなに行きたがっても、私は無理だよっ!

 なんて、正直に言おうと口を開いた直後。

「主様、いいですよね?」