なにこれ?国際女遊び博覧会?
異世界すぎる光景に目眩がしてきた。早く帰りたい……とゲンナリしてしまう私だったけれど、そんなこちらのローテンションをよそに、ジャックスは再びガシッと私の肩に腕を回してきた。
「Yo, since we're here, we gotta shoot a Reel too. (な、せっかくだし俺らもリール撮ろうぜ!)」
「No.(嫌です)」
食い気味に即答するけれど、ジャックスは引き下がる気配を見せない。
「Come on, pleeease. Just one, then we'll let you bounce. Look at that sunset! It's perfect!(一本撮ったら帰してあげるから!なっ、夕日も今いい感じだし!!)」
……この人たちの美女コレクションの一部になるのは、私としては非常に癪だった。
けれど同時に、『撮ったら帰す』という言葉がすごく魅力的に聞こえたのも事実。
下手したら夜までどこかを連れ回されるんじゃないかと身構えていたぶん、ここで言質を取れるのはデカかった。
私は数秒間、顎に手を当てて葛藤した末──
こくり、と渋々頷いた。
「……Fine.(分かりました)」
「There we go!(そうこなくっちゃ!)」
と、いうわけで。
私はそこからこのチャラ男二人とのインスタリール撮影に、思ったよりずっと長く付き合わされることになるのだった。
