さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



けれど結局、どれだけ私が言ってもローガンが折れる気配は一ミリもなくって──

とうとう抵抗の限界を感じた私は、深いため息と共に渋々受け入れるしかなかった。


「…Fine, I get it…(はぁ……わかりましたよ……)」


もうこうなったらヤケクソだ。

元から嫌われまくってるんだから、これ以上嫌われたって別に同じこと。そう自分に言い聞かせて、なんとか現実逃避する。


そのまま残ったジュースを流し込んだ私は、空のパックをひょいとゴミ箱に放りながら、半ば投げやりに尋ねた。


「So, is that all?(それで?用は終わりですか?)」

「Almost. Give me your Instagram. If you find anything out, let me know.(あと一つ。インスタを交換しておこう。何か分かったら教えてくれ)」

「ああ……」


確かに連絡先がなければ、聞き出したところで報告のしようがない。


私はスマホを差し出してきたローガンに素直に従い、インスタを交換。その流れでジャックスとも繋がることになった。


そして、何気なく通知が来たアカウントを開いて見た瞬間──

私は思わず、眉根を寄せてしまった。色々とツッコミどころ満載だったからだ。


まず一つ。フォロワー数どうなってんの?

ローガンもジャックスも当然のように数百万のフォロワーを抱えており、もちろん青い認証マークまでしっかりついている。


ハイライトを開けばブランド撮影やイベント出演の告知がずらり。

……って、いやいやいや、なんで公式アカウントの方で繋がってきた?!プライベートアカウントじゃないの普通?!フォロー欄を辿られたら普通にこっちが身バレしてしまうじゃないか。

まあバレたとて、変な投稿とかは何もしてないわけだし別にいいけどさ……。


内心で文句を垂れつつも、気を取り直して、投稿の方は一体どんなものかとスクロールしてみる。

すると。


「…………」


無限に続くリール、その多くが、見事に女の人とばかり写っているものだった。

しかも全員モデル並みのスタイルで、様々な国籍のいろんなタイプの美女たち。


……は?