さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「He hates me. If you want someone to ask him, try Eisuke or somebody. He’d be way better than me.(俺、嫌われてるんです。頼むなら栄輔とか、もっと適任の人に頼んでください。俺より絶対そっちの方がいい)」  


それだけ言って、これで話は終わりだとでも言うようにジュースへ口をつけようとする私。

けれど。


「No. I’m telling you, Sho likes you.(いいや断言する。翔はお前のことを好いている)」

「ゲホッ!」


またもやとんでもないことを言い出したローガンに、思わず盛大にむせ返ってしまった。


……だから、どこをどう見たらそうなるんですかって!


たまに気まぐれで優しくされることはあるとはいえ、基本怒られてばっかりだし、なんなら早く落ちてくれとまで願われているのに。

私はなんとか誤解を解こうと、使える英語を全部使って反論する。


「I don't know what gave you that idea, but there’s absolutely no way he──(何を勘違いしてるのか知りませんけど、絶対にそんなことは──)」

「I can tell by the way he looks at you. I’ve known him for years. I know.(目を見れば分かる。長年の付き合いの俺が言うんだから間違いない)」

「That’s way too subjective!(根拠が感覚的すぎます!!)」


──と。

そんなこんなで、それから数分間、私はローガンと聞ける聞けないの押し問答を繰り広げる羽目になった。