さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



……行くよー、だけじゃ流石に素っ気なかったかな?

いや、でもだからと言って変にボケたり、無駄に会話を長引かせてもなんか、必死っぽいし……


……そんな変なプライドは捨てるべき?

話したいんだったら、もう少し積極的に何か送るべき?


ああもう、正しい距離感が分かんない……


そんなふうに、枕に顔を埋めたままぐるぐる葛藤していた──

そのとき。

ヴーッ!と再びスマホが振動した。


慌てて顔を上げ、放り出していたスマホを掴む。映し出されたメッセージは、相変わらず超短文。


『何時に来る』


……会話続ける気あったんですね。

ちょっと息を漏らして笑いつつ、私はトトッとキーボードをタップ、即レスを返す。


『七時くらいかな』

『ふーん』


……

……

…………

…………い、以上?


追って何かが来るだろうと身構えていたぶん、とんでもなく拍子抜けしてしまった。なぜ聞いたかを言え。

薄々思ってたけど遥風って、LINE下手だよね。独特な間があるっていうか、なんていうか。

まあ別にいいんだけどさ……