「完全にぼったくりだろ」
「いや、やっぱそうっすよね?!断ろうとしたんすけど、1万するやつだからとか脅されて」
「前調べたら1500円くらいだったよ。しかもたかが一切れだったら弁償なんていらねーから」
雪斗により淡々と述べられた事実を受け、シネー!!と両手で中指を立て荒ぶる栄輔。
PRでガッポガッポ稼いでる元アイドルが、ただの中学生からここまで巻き上げるのはさすがにジャイアンすぎる。
法的措置狙うなら手伝うよ、と雪斗と一緒に慰めていたところで、栄輔がふと思い出したように顔を上げた。
「あれ、そういや雪斗くんは大丈夫なんすか?今のルームメイト、峰間っすよね……?」
栄輔の言葉に、雪斗は一瞬黙った後、苦い顔をして頷いた。
ああそうだ、忘れてた。確かに雪斗のルームメイトも大概問題児だった。
っていうか、よく考えてみたら、今ここにいる3人って互いの問題児ルームメイトをシャッフルしただけになってる気が。
「大丈夫?金巻き上げられてない?」
私が問いかけると、雪斗は軽く肩をすくめてみせた。
