さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



そして、数分後。


「……はい、じゃあここでの部屋割りはこれで決定で!」


朱那さんの朗らかな声と共に指し示されたホワイトボード。

記された部屋割りは、以下の通りだ。


Room1 天鷲翔・皆戸遥風

Room2 峰間京・兎内雪斗

Room3 冨上栄輔・兎内陽斗

Room4 椎木篤彦・榛名千歳


この結果を受け、撃沈したメンバーは三名。


兎内雪斗。

冨上栄輔。

──そして、私である。


「また峰間に金せびられる……」

「千歳くんが良かった」

「……」


やらかした。

かんっっぜんにやらかした。


これならもはや、翔の方がぎりぎりマシだった説がある。

大人しく最初に掴んだ紙を引き上げておけばよかったものを。

背中にじわりと滲む冷や汗を感じながら、私の隣に書かれた彼の名前を改めて見つめる。