ちなみに京はというと、無表情を保ったまま。
こういう時にあからさまに落ち込んだりしないあたり、彼のカメラ前でのリスク管理能力は割と高いと思う。
……カメラ前限定だけど。
「箱の中には、1番から4番までの紙がそれぞれ二組ずつ入ってます!同じ番号を引いた人同士が同室ね〜。はい、じゃあこっちから」
そんな朱那さんの言葉と共に、早速くじ引きタイムが始まった。
端に座ってしまったせいで、どうやら私が一番最初に引くらしい。
久しぶりの席替えのような、少し浮き足だった空気感。
そんな中、私はひとり処刑台に向かうみたいな気持ちで、渡された箱を受け取った。
──なんとなくだけど、私の運の悪さじゃ絶対に天鷲翔を引く気がする。
彼は私のことを嫌っている。
そのうえ勘が鋭くて、ちょっとでも綻びが出たら誤魔化せなさそう。
一番悪い条件が揃っている彼だけは、どうにかして避けたい。
そう思った私は。
最初に指に引っかかった紙を、一度箱の中で手放して。
そのまま、改めてもう一度別の紙を掴み上げたのだった。
