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誰が一番いらないもの持ってこれるか選手権でもしてるのだろうか。修学旅行じゃないんだから……。
普段ボケない天鷲翔が先陣を切ってしまったせいで、もはや悪ノリの無法地帯である。
朱那さんの心労を察していると、ちょうどそのタイミングで彼女からの個人LINEが届いた。
SHUNA『千歳くん頼むよ😭😭😭』
……彼女の頼みの綱は、どうやら早くも私一人だけらしい。
『善処します』と片手で返信を打って送ると、私は無造作にスマホをポケットに突っ込んだ。
ブラジル・リオの街に降り立って、初めての朝。
服装の問題とか、他の参加者との距離感とか、ただでさえ課題は山ほどあるのに、テンションの上がった修学旅行生たちの引率まで任されても手が回るわけがない。
……前途多難だなぁ。
照りつける太陽の下、私は髪をかき上げてため息を吐くと。
手に持った紙袋をキャリーケースの陰に隠すようにして、ホテル前のロータリーへと足を向けるのだった。
