そんなことを思いながら、自分に気合を入れ直すように一つ息を吐いた、その時。
──ふっ、と。
静かに、スタジオの照明が落ちた。
完全な静寂が、空間を支配する。
そして、直後──
パッ、と切り裂くような光が、ステージの一点を鮮烈に照らし出した。
そこに立っていたのは勿論、我らがCEO──
巫静琉。
いつもはカリスマのカの字もないヤニカスクソ野郎なのに、ひとたびステージに立つだけでここまでの存在感を放ってしまうものだから呆れる。
一次審査のときは、壇上の彼の一挙手一投足に畏怖を覚えていたっけ……
時間にすれば半年も経っていないくらいなのに、もうずいぶん昔のことに感じるな。
「……EMERGENCE PROJECT Season3」
そこで、一拍。
鋭い光を携えた双眸が、真っ直ぐにカメラを射抜く。
「ファイナルを、始めます」
ぞくり、と。
背筋が、戦慄した。
