さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



スタッフさんに囲まれたスタジオのど真ん中で、再会早々火花を散らす二人。

その間に挟まれた私は、あまりの気まずさに、逃げるように周囲に視線を走らせる。


するとまず目に入ったのは、天鷲翔。

腕を組み、背を壁にもたせかけながら、ブリザード級の冷視線を送ってきていた。

やっべ、と慌てて目を逸らす。


逸らした先には篤彦と陽斗。

『うわぁ……』という心の声を隠そうともしない面倒臭そうな顔。助けろよ。


対照的に、栄輔と雪斗は、本気で心配そうな眼差しをこちらに向けていた。ごめん、変なもの見せて……。


「……大体、そういうお前こそスキンシップ禁止なんて我慢できんのかよ。一番の末期患者のくせに」

「まぁ、俺は滑り込みですげぇいちゃいちゃしたしね」

「は?」

「ん?」


まーたそうやっていらんことを言うっ……!!