「……俺、死ぬけど?」
即答。
あまりにも即答。
しかも真顔で首を傾げていて、冗談のトーンは微塵もない。
ですよね……
いや、知ってたよ、皆戸遥風はこういう人間だ。
それに、彼の立場に立ってみたら、そう言いたくなるのも痛いほど分かる。
休暇中、他の男に手を出されているのではないかとヤキモキし続けて、ようやく休暇が明けて私に触れられると思った瞬間──
スキンシップ全面禁止令。
死ぬよね。ごめんね。
心の中で平謝りする私の横で、京は顎を上げ、はっと鼻で笑った。
「じゃ、死ねば。それか今の彼女に発散させてもらうか」
「……は?!いねぇから!!千歳の前で変なこと言うな」
挑発的な京の言葉に、遥風が分かりやすく声を荒げる。
そこは『カメラの前で』じゃなくて『千歳の前で』なのね……と、優先順位のバグり方に少し頭が痛くなった。
「あれ?遥風くんって女取っ替え引っ替えしてなかったっけ。もう辞めたの?あれ」
「うるっせぇ死ね」
峰間京……相変わらず、遥風の地雷原の上でタップダンスするのが得意な男だ。
遥風もそれにまんまと噛み付くから、雰囲気はどんどん険悪になっていく。
