──そんな事件があってから、数日。
私は結局、あれから学校に行くことは無かった。
霞とのあれこれがひと段落ついたからってのもそうだけど、同時に、学校の茉白ちゃんや夏葉ちゃんと顔を合わせる気になれなかったからだ。
あ、これは別に、スイモニの二人のことを嫌いになったからとかじゃなくって。
ただ、世間的には男である私が彼女たちと親しくすることで、今回の遥風のように彼女たちに飛び火してしまうかもしれないから。
特に茉白ちゃんは、今の私に異性としての好意を向けてくれているぶん、余計に危ないと思うし。
今の炎上のほとぼりが冷めるまでは、さらなる火種になりそうなことはできるだけ控えておきたかったのだ。
そしてその代わりに、この空白期間は全部ファイナルに向けて使うことにした。
鈍っていた身体を少しずつ戻して、抜けかけていた歌の感覚を取り戻すために自主練を重ねる日々。
そんな時間を経て、気づけばあっという間に──
ファイナル初回収録の当日を迎えていた。
