さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



けど……そういった荒療治がかえって逆効果になる場合も、あるにはあるわけで。

というか、たいてい中毒は、突然バッサリ断ち切るととんでもない反動が来るものだ。


ゲームだけじゃない。

煙草でも、お酒でも、対人関係でも同じ。

だから、力ずくでなんとかしようとするよりも、補助輪をつけながら、じわじわと適切な付き合い方を覚えていくことが大切だと思う。


……せっかくの機会だ。

今まで散々ウジウジし続けてきたぶん、信じてもらえるかは分からないけれど。

私も私なりにちゃんとエマプロを守ろうとしてるってこと、篤彦にきちんと伝えておきたい。


そう思った私は──

今もなお色々と言い合っている篤彦たち二人の間に入って、静かに口を開いた。



「言っておきます。大前提、私はデビューする気はありません」