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「……私たちの異常な距離感の証拠を取れれば、私をファイナル前に棄権させることができると思った、と……」
「……」
「……」
「……」
寮の一部屋。
珍しいメンツ四人が揃って、部屋に置かれたローテーブルを囲むように座っていた。
私。
人目を気にせず、私の肩にもたれかかってくる京。
女の姿の私を意識しているのか、やけに緊張したようにこちらに視線を向けてくる栄輔。
そして、小型の盗聴器を片手に、悪びれもせず肩をすくめる篤彦。
「匿名でばら撒くつもりやったのに……栄輔のせいで見事に台無しや。何してくれてん」
曰く。
椎木篤彦は峰間京の動向を観察、彼の余裕の無さを察知して、そろそろ私に手を出すだろうと踏んで盗聴器を仕掛けていたらしい。
読みはビンゴ。
しめしめ、と部屋の扉付近に設置したそれを回収に向かった現場を、栄輔に発見されて。
『……え……何してんすか?』
そんな栄輔の一言から、さっきの部屋の前でのすったもんだに繋がった……ということらしい。
