ということは、つまり。
霞が私に何をしたのか。
どれほど執着しているのか。
どんなふうに、私のことを囲うつもりだったのか。
そういった彼の動向は──
かなり早い段階から、全部京のもとに筒抜けだったってことだ。
「……受け入れたんだ」
静かに、それでいて責めるように落ちてくる、京の声。
──違う。
好きで受け入れたわけじゃない。
あの状況で、家族を、エマのみんなを守るためには、あれ以外の選択肢はなかった。
……なんて、そんな言い訳をつらつら並べたら、許してくれるだろうか?
そんなわけがない。
少なくとも私が京だったら、絶対に許したくないと思う。
だって、私にどんな大義名分があろうと、約束を裏切ったという事実に変わりはないのだから。
今更何を言っても墓穴を掘る気がして、黙り込んでしまう私。
そんな私を前に、京は痺れを切らしたのか、苛立たしげに目を細め──
そのまま、私の首筋に顔を埋めてきた。
