さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜

タジタジになる私。その鎖骨あたりに遠慮なく顔を埋め、熱い舌を這わせてくる霞。


「んっ、ちょっと、」

「なに」

「襲わないって……」

「襲ってない」


無理がある……!!


口だけで抵抗してもきっと無駄だ。

そう悟った私は、慌てて上体を起こして逃げようとするけれど。


霞はわざとそのバランスを崩すように、グイと太ももを強引に持ち上げてきた。


「っ……?!?!」


なっ、何やってんの……?!

さらり、と無抵抗で滑り落ちるシルク生地。

露わになった太ももの内側に、食まれるように何度もキスを落とされる。


これのどこが襲ってないんですか……!!


「や、先輩まって、」


必死に頭を押し退けようとしても、微動だにしない霞。

私を押さえつけたまま、視線だけふとこちらに向け、甘やかに目を細める。


「……可愛い」


そのまま、唇がさらに際どいラインまで降りてくる。


これが『襲ってない』わけがない。

病人だからって油断して、流されるんじゃなかった……!!


後悔と焦燥と羞恥で情緒がぐちゃぐちゃになり、思考回路がショートしそうになった──

そのときだった。