「なぁ」
「ん?」
「スポンサー鞍替えってさ、千歳がここまで背負う必要あるの?」
単刀直入。
しかしもっともな指摘に、私はちょっと言葉に詰まった。
「えっ、と……」
「そんなに千歳自身が消耗してまでやるようなことなの?あのジジイの言うことなんて大体とち狂ってるんだから、真面目に従う必要ないと思うんだけど」
あのジジイ……っていうのは多分静琉のこと言ってるよね。
疲労が溜まりすぎて擦り切れ始めてるな、雪斗。
……でも、そう思ってしまうのも当然だと思う。
というのも、雪斗たちには、どうしてスポンサーを乗り換える必要があるのかの理由についてはぼかして説明していて。
そんな彼らから見れば今の私は、何のリターンもないミッションを命懸けで頑張ってる状態なのだから。
ただ、これは静琉の横暴というよりはむしろ、私が生き残るために不可欠なサバイバルミッション。
詳しいことを伝えたら心配させてしまうかもしれないから隠していたんだけど……
理不尽な状況すぎて逆に心配されてるなら、いっそ。
「……話そうか。ここまで頑張ってる理由」
──共有しておいた方が、いいんじゃないか。
雪斗は、すぐには答えなかった。
踏み込んでいいのか、少し躊躇っているみたいで。
数秒間、沈黙が落ちる。
