俺らの決死のダブルタックルによってなんとか物理的距離は確保できたものの、それでも空気は一向に良くなる気配を見せず。
しばらく、お互いを射殺さんばかりの視線で睨み合っていた二人だったけれど──
キーンコーンカーンコーン。
神タイミングで予鈴が鳴り響き、涙が出そうになった。助かった……!!
「「……チッ」」
ほぼ同タイミングでの舌打ちと共に、ふっとお互いから視線を外す二人。
これ以上ない不完全燃焼感を残しつつも渋々自分の席に戻る彼らに、俺は深々とため息を吐いた。
核戦争神回避……良かった……一件落着……
……
……
なわけねぇだろ。
自分で自分にツッコみ、頭を抱える。
今この瞬間、京と霞は完全に決裂した。
またどちらかがどちらかのことを煽れば、いつだってバケモノ大戦は勃発しうる。
その剥がし役を任されるのは多分俺らだし……
そんなことよりもっと危ないのは千歳の方だ。
霞は顔と身体と性欲目当てって高らかに宣言しちまってたし、京も霞への対抗心で今すぐにでも手を出しそうだし。
