バサリ、と制服のブレザーが床に広がる音。
仰向けになった私の両脇に肘をつき、覆い被さった状態で再び唇を重ねる京。
……ぜっっっ、たい、やりすぎ……!!!!
確かに、霞を嫉妬させるには効果抜群なのかもしれない。
けど、これじゃ嫉妬がエスカレートしすぎてこれからの立ち回りが逆にしんどくなるだけでしょ……!
あまりに執拗な熱に、文字通り脳が溶けそうになって、思考がぶれてゆく。
……ああ。
やっぱり、京を駒として使うのは、今の私には早すぎたのかもしれない。
だって、私の相談なしに勝手に盤面を動かすし──
何より、私に与えてくる刺激が強すぎる。
情にほだされたらつけ込まれて痛い目みるって、いい加減に私も学ばないと……。
今にも素で流されてしまいそうなのを堪え、これは作戦の一環なんだからと必死に割り切って。
私は、京からの熱をただじっと受け入れることしかできなかった。
