あぁクソ、胃が痛い……千歳今からでも来てくんねぇかな……俺やっぱお前がいないとダメだよ……。
と、すでに瀕死になりながらも孤軍奮闘していた俺だったけれど──
「どーせ皆戸遥風じゃん?」
その努力はものの数秒で崩れ去る。
人の気苦労も知らずにストレートをぶち抜いてきたのは、実兄・兎内陽斗。
おいお前ふざけんなという思いを込めて睨みつけるも、彼はもはやこちらを見ようともせず、いちごミルクのパック片手にきゅるきゅる顔で自撮りに励んでいた。顔面ぶん殴ってやろうかな。
「……皆戸、遥風」
ぽつり、と落とす霞。
「知り合いなんですか?」と茉白に聞かれ、彼は苛立たしげに目を細めた。
「知ってるに決まってる。TRICKと俺ら、活動期もろに被ってたし、それに……」
そこで言葉を切り、忌々しそうに舌打ちをする霞。
「……現場で俺が狙ってた女、大体あいつにメロついてたから、嫌い……!!」
うーーっっわ……ド私怨……。
