お願いだから今すぐやめろ、お前が炎上したら双子の俺まで爆風被害喰らうんだからな。
しかも謝罪動画のために黒染めでもしようもんならいよいよこっちと見分けつかなくなっちゃうだろうが。
最悪のシナリオを想像して実兄にギャーギャーと抗議するも、いつも通り面倒そうに舌打ちで一蹴される。死んでくれ。
と、そんなこちらの兄弟喧嘩など興味もなさそうに、黙ってスマホをいじっていた霞だったけれど。
ふと思い出したように、ボソッと口を開いた。
「そーいや、昨日千歳が男と楽しそうに電話してたんだけど……誰だったんだ」
……いつも急に話題変えてくるよなぁ、コイツ。
興味の無い話は自動的にシャットアウトできる脳構造なのか?
にしても、千歳が楽しそうに男と通話ねぇ。
遼次か栄輔だろうか。それとも──
……
あ、ヤバい、なんか嫌な予感が……
いち早く察知して顔を引き攣らせる俺。
それとほぼ同時に顔を上げたのは峰間京で。
ニコッ、と微笑んで、爆弾発言を投下した。
「教えたら──殺せる?」
「うん」
「待て待て待て待て」
言わんこっちゃない!!!!
慌てて間に入り、不穏すぎる流れを断ち切る。
お前ら犬猿のくせにこういう時だけ一致団結すんのやめろよ!!!しかも九条霞、お前が言ったらまったくシャレになんねーから!!!!
