さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「燃えても無駄だよ。コイツ炎上快感に思っちゃうタイプだから」

「炎上って気持ちよくね?逆に目立っちまってごめんって思う」


キッショ。

思わず顔をしかめる俺の隣で、陽斗はフンと馬鹿にしたように鼻を鳴らした。


「バカすぎでしょ。炎上マーケティングは計画的にやらないと」

「よっ、さすがYoutuber」

「え、陽斗くんYoutubeやってんだ」


京の合いの手に、すぐさま反応する夏葉。

そう。俺もよく知らないけど、どうやら陽斗は最近Youtubeの個人チャンネルを開設したらしいのだ。


しかも何故かグングン数字を伸ばし、もう登録者十万人目前だという。

って、いやなんでオーディション中にYoutubeにまで手出せるんだよエネルギッシュすぎんだろ。


毎晩一人でカタカタ編集してていつ寝てんのかも分かんねぇし……俺はきっかり7時間睡眠取らないと眠くて仕方ないのに。

つくづく思うけど、俺って陽斗と似てるの顔だけだよな。一卵性なのにここまで違うことあるか?

首を捻る俺に、不意に夏葉が話しかけてきた。


「雪くんは出てんの?Youtube」

「まさか。てか見てないし、何話してるかも知らない」

「エマプロの愚痴だよ」

「お前落とされるぞ?!」


さらっと内容暴露してきた陽斗に、思わず声を荒げた。