月曜の昼休み、2年C組教室にて。
俺、兎内雪斗は──
まだ手元の弁当をひと口も食べ進めていないにも関わらず、死ぬほど重い胃もたれを感じていた。
と、いうのも。
あまりに面倒臭すぎるメンツの昼食会に、巻き込まれてしまったからである。
『ラウンジ埋まってたから〜』という理由で何故かここにやってきた、一年生ギャル二人組。
おそらく長谷川夏葉が京に会いたかったのだろう、二年の教室にしつこく居座るせいで、席が近い俺と陽斗まで巻き込まれて。
結果、一年女子二人+霞と京+俺ら双子という今までにない謎メンツが完成してしまったのだ。
ちなみに明頼は体調不良(理由はお察し)でダウン中、そして千歳は今日は一人で昼を済ませるらしい。
明頼不在はプラスでも、千歳不在が俺にとっては痛すぎる。
お前がいなかったら誰が峰間京と九条霞の手綱を握るっていうんだよ。
もう嫌だキツすぎる、できることなら今から俺だけ千歳と合流して二人で平和にランチタイムを過ごしたい。
「……千歳が来なかったの、やっぱ私のせいかな」
隣の茉白が、消え入りそうな声そんな呟きを落とす。
何をどう解釈したら茉白の責任になるのか俺にはさっぱり分からないけれど、かなり不安がっているらしい。
