さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



さすがの遥風もその展開は想定していなかったらしく、『そっか……そっちもあんのか……』と何やらぶつぶつ言って一人で納得している。

かなりの衝撃を受けている様子の彼に、私は続けて聞いた。


「遥風だったらどうする、とかある……?」

『俺に聞く?それ』


確かに。

よく考えたらこの人、女遊びしまくった末に全員無言ブロックした猛者だった。

脳筋思考であんま参考になんないかも……。


失礼なことを考える私だったけど、それでも遥風は不得意なりに考えてくれているようで、画面越しにうーんと頭を捻り始める。


『もし俺だったら、の話でしょ』

「うん。たとえば遥風が女装してて、それを知らない峰間京に惚れられてキスされたとして……」

『……』

「……」

『……すげぇ嫌な気持ち。謝って』

「ごめんなさい」


さすがにヤバかったかなとは思いました。

本気で吐き気を覚えてそうな遥風に申し訳なく思いつつ、その深刻すぎるダメージがなんだかおかしくて笑ってしまう。

案の定『笑ってんじゃねぇよ』とツッコんでくる遥風。