さすがの遥風もその展開は想定していなかったらしく、『そっか……そっちもあんのか……』と何やらぶつぶつ言って一人で納得している。
かなりの衝撃を受けている様子の彼に、私は続けて聞いた。
「遥風だったらどうする、とかある……?」
『俺に聞く?それ』
確かに。
よく考えたらこの人、女遊びしまくった末に全員無言ブロックした猛者だった。
脳筋思考であんま参考になんないかも……。
失礼なことを考える私だったけど、それでも遥風は不得意なりに考えてくれているようで、画面越しにうーんと頭を捻り始める。
『もし俺だったら、の話でしょ』
「うん。たとえば遥風が女装してて、それを知らない峰間京に惚れられてキスされたとして……」
『……』
「……」
『……すげぇ嫌な気持ち。謝って』
「ごめんなさい」
さすがにヤバかったかなとは思いました。
本気で吐き気を覚えてそうな遥風に申し訳なく思いつつ、その深刻すぎるダメージがなんだかおかしくて笑ってしまう。
案の定『笑ってんじゃねぇよ』とツッコんでくる遥風。
