さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「大丈夫だよ。そんなに仲良いわけでもないし」


私の今置かれてる状況を話したら、遥風は本気で止めにきそうだから、なんとなくはぐらかす。

けれど遥風はそんな私を逃がすつもりはないらしく、さらに食い下がってくるばかり。


『はぁー?いや、お前はそう思ってるかもしれないけどさぁ』

「大丈夫だって。なんなら今、どっちかっていうと女の子にモテて……」

『は?どゆこと』


やっべ口滑らせた。

表情を引き攣らせる私、「詳しく聞かせろ」と食いついてくる遥風。


うーん……ここまで言ってしまったら、はぐらかしても逆に不信感を募らせるだけ。

遥風には言うつもりなかったけど……

ちょうど誰かに相談したかったことだし、もうこの際、割り切って話しちゃおうか。


そう考えた私は、実名を出さずにアドバイスを仰いでみることにした。


「そのー……落ち着いて聞いてほしいんだけど、さっき、女の子にキスされてね」

『…………はぁ??』


素っ頓狂な声。

さっきからこの人、『は?』しか言ってないな。