どれくらい鬼ごっこを続けていただろうか。
全身汗だくで、もう少しも体力は残っていなかった。
私と貴斗は何度も捕まり、そして首を絞められた。
ふたりして保人の部屋のクローゼットに逃げ込んで、もう30分は経過していると思う。
その間、保人が近づいてきた気配はなかった。
「今、何時だろう」
少し落ち着いてきたところでスマホを取り出して時刻を確認し、目を見開いた。
すでに日付が変わってしまっている。
今は6月11日の午前6時だ。
昨日の夕方から今までずっと逃げ続けてきたのだから、体力がなくなっても当たり前のことだった。
その時だった。
不意にスマホが震えて手から落としてしまった。
見ると家からの着信だ。
「電波が戻ってる!!」
「それじゃ、あいつはいなくなったのか?」
全身汗だくで、もう少しも体力は残っていなかった。
私と貴斗は何度も捕まり、そして首を絞められた。
ふたりして保人の部屋のクローゼットに逃げ込んで、もう30分は経過していると思う。
その間、保人が近づいてきた気配はなかった。
「今、何時だろう」
少し落ち着いてきたところでスマホを取り出して時刻を確認し、目を見開いた。
すでに日付が変わってしまっている。
今は6月11日の午前6時だ。
昨日の夕方から今までずっと逃げ続けてきたのだから、体力がなくなっても当たり前のことだった。
その時だった。
不意にスマホが震えて手から落としてしまった。
見ると家からの着信だ。
「電波が戻ってる!!」
「それじゃ、あいつはいなくなったのか?」



