ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

《ならいい。……そんな事より、上手くやっていけそうか? それが心配で電話かけたんだよ。》

 危うく忘れるとこだった、なんて言いながら声色を柔らかくして尋ねてくる春君。

 相変わらず春君って心配性だなぁ……本当にお母さんみたい。

 春くんに悟られないように静かに微笑み、私は今日あった事を素直に話した。

 ……そして、一通り話し終えた後の春君の第一声は。

《思ったより上手く立ち回れてるじゃねーか。暁にしては上々じゃね?》

「お、怒ってないの?」

《何で怒らなきゃなんねーんだよ、ヴァンパイアの一人と接触できたんだろ? 初日にしてはよくやったほうだろ。》

 意外にも優しい評価が下され、口角が上がってしまう。

 春君って普段褒めてくれないのに今日は褒めてくれた……嬉しいっ。

 でもすっかり上機嫌でいたところなのに、春君が唐突に《だけど、》と切り出す。

《居場所を確認して逃げた……これは暁の悪い癖だな。ハンターだとバレないように心がけるのはいいけど、たまには堂々としとけよ。それこそ、ヴァンパイアを逮捕する時みたいに。》