ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

「誰もいない……?」

 重たい扉を開けた先に、いつもいるはずのみんなはいなかった。

 ただ電気と冷房は付いていて、誰もいないからか少し不気味な感じがする。

 もしかしてみんな隠れてて、私を脅かそうとしてる?

 一瞬そう思い頬が緩んだけど、それにしては気配がなさすぎる。

 春君には及ばないにしても私だって観察眼は鋭い。ここまで何も感じられないなら、本当に誰もいないのかも。

 メッセージもないみたいだし、どうしようかな……。

 バレる心配のないここでスマホを確認して、はぁ……とため息を吐く。

 ……その瞬間だった。

「あ、暁ちゃんが来てる〜。久しぶりだね〜。」

「わっ!? 蘭君いたの!?」

「ん〜? いたよ?」

 いきなり背中に重くのしかかってきた蘭君に、心臓が飛び出そうなほど驚く。

 どうやらカーテンで仕切りがしてある奥にいたのか、カーテンが中途半端に開いていた。

 ……って、とりあえず!

「ちょ、ちょっと蘭君、重たいから一旦離れてくれないかな……?」

「え〜、俺に抱きつかれんの嫌?」