ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 でも、ちょっとやりすぎだと思う。

 春君は異常なまでにヴァンパイアを敵と認識している。望さんのことがあるとは言え、過敏になりすぎな気がするんだ。

 だからここまで怒るのは、もしかするとまだ理由があるのかも……と考えつくのは自然だった。

 望さんのこと以外にも、ヴァンパイアを敵と思わずにはいられない理由が。

「でも、そんな事件ってあったっけ……。」

 最近抱き始めたそんな疑問に、部屋でノートを広げながら首を傾げる。

 これまでに春君は逮捕経験やスパイ経験、ヴァンパイアが絡む事件での捜査をいくつもしてきた。その中に手がかりがあるかなって思ったけど……それっぽいものはなく、むしろ謎が深まるばかり。

 うーん……春君は他のハンターにもあんな感じだし、私が嫌いってわけでもない気がする。

 それならどうして……。

『お前に兄さんと同じ道を辿ってほしくないんだよ!』

 その時、頭の中に前言われた言葉が浮かんできた。

 ……いや、ないよね。春君に限ってそんな事あるわけない。

 その言葉から一つの可能性は生まれたけど、流石に考えられなくて首を振る。