(架空)執事と私

執事「親せきの方が、今後のことで話をするために、東京駅まで行ったんですよ。あまり行きたくなさそうでしたね、お嬢様は」

私「そう、なのかな。私、記憶力が良くないのね。前田さんのほうがしっかりしてる。

でも、しょうがないのよね。しょうがない。しょうがないって受け入れるほかない」

執事「お嬢様は、手帳のことは」

私「(表情が変わる)……前田さん」

執事「お母さんの残した、手帳は」

私「(執事の言葉をさえぎって)やめてよ。それは見たくないの」