メカニカルな彼らに囲まれています

だけど、トレンド情報は常にスマホで収集するため、このような系統の雑誌はあまり読まない。


ではなぜ今回購入したのかというと……。


「う、あああ……っ!」


ページをめくるやいなや、目に飛び込んできた輝かしい金髪に、思わず仰け反った。

それもそのはず。赤いチェック柄の衣装に身を包んだキアくんがドアップで写っていたからだ。


「わぁお。かっこいい〜。これは胸がキュンどころか、ギュンギュンものですな」

「はあぁぁ……眩しすぎるぅぅ……」


まだタイトルしか書かれてないのに、トクントクンと胸がときめきの音を上げている。


全国のファンの中にもいるだろうな。私みたいに悶絶してなかなか先のページに進めない……って人。

SNSにオフショットが載ってたから初見ではないけれど、端正なお顔がページいっぱいに載ってるんだもん。

ファンでなくても、1度は目を留めると思う。


「テスト頑張って良かった……」

「はははっ。にしても、最初からこのクオリティはやばいよな。ここのページだけでファン激増するんじゃね?」