メカニカルな彼らに囲まれています

期待を抱きつつ、次は時事問題をしようと、出題範囲が書かれたプリントを取り出していたら……。


「あとはノート点と、提出物を出せば、完璧かな」

「5、取れそう?」

「まぁ……よっぽどの強敵がいない限りは」


そう返すと、ケイはおもむろに立ち上がってサイドテーブルの近くに移動し……。


「……ごめん、先に休んでいい?」

「う、うん。……ごめんね、いつもいつも。充電はしなくて大丈夫?」

「大丈夫。まだ半分以上残ってるから。ここちゃんも遅くならないうちに寝るんだよ」


返事をする前に白い煙がケイを包み込み、しばらくするとサイドテーブルの上にスマホが現れた。


勉強に専念するために、ここ1週間推し活断ちをしているものの、調べものでネットを開くので、使用頻度は以前と変わらず。

昨日に続き、今日も発熱かな。途中から途切れ途切れで話してたから。


解答欄が空白のプリントに視線を落とす。


先に済ませておくべきだったかな……。

まぁ、仮に聞いてたとしても、問題数が多いからどっちみち中断されてたかもだけど。