メカニカルな彼らに囲まれています

「いや、責めてるつもりは……」

「言っとくけどな、いくら万能なお前でも、電波がなかったから俺と同じで使いものにならねーんだからな?」

「ショウ、1回落ち着け」


暴走するショウくんをフウリさんが宥める。


2人の仲がいまひとつなのは薄々感じてはいたけれど、今日はいつもに増して当たりが強い。

私が留守の間に喧嘩でもしたのかな。


気になるところだが、ここはフウリさんに任せて、夕食を食べに部屋を後にした。






「──どう? 違うとこはない?」

「そう、だね。うん、ない」

「ほんと!? 全問正解!?」

「うん。漢字も理由もちゃんと書けてるし。記述式でも問題ないと思うよ」


夜の10時過ぎ。

社会の答案用紙に花丸が描かれ、テーブルの下でガッツポーズをした。


地理に続き、歴史も満点。

まだ練習問題の段階だけど、この調子なら、200円アップ&中学初の100点満点も夢じゃないかも……!?