メカニカルな彼らに囲まれています

トントントンとテーブルを叩いて口を挟む。


別に、1人だけ遅れてるからとか、苦手教科だから焦ってるってわけではない。

風邪が治った後、全教科分のノートを写させてもらったから、テスト範囲は把握してる。


ただ、今日は英語の他にも国語をする予定だから、このペースだと時間が足りないんだよ。


「どんなふうに呼び合ってるのかとか、デートはどこに行きたいかとか、私も気になるけどさ」

「ご主人様、心の声がただ漏れですよー」

「っ……今はテストが大事だから! 聞くのは休憩のときにしよ!」


わかったって。あとで呼んであげるから。

私のこと大切に思ってくれているのなら、一旦静かにしてくれないかなぁ!?

テスト白紙で提出して親にお説教されるご主人様なんて、見たくないでしょう!?


脱線し始めた2人を引き戻して、勉強を再開させたのだった。






「なんとか終わった……」


2人が帰宅して1時間後。床に座ったまま、ぐでんとテーブルに突っ伏した。