メカニカルな彼らに囲まれています

横になったまま応答する。


【明日、国語のノートを回収することになったから教えておこうと思って。ノート家にある?】

「うん、あるよ」

【良かった。もし明日も難しそうなら、ノートだけでも代わりに持っていくね】

「ありがとう。そのときはポストに入れとく」

【了解。お大事にね】


電話を切ってスマホをサイドテーブルの上に置いた。


「友達か?」

「うん。明日ノート提出するって、若菜から」


国語のノートは昨日持って帰ってきてたから、バッグの中にあるはず。


「……あ、テスト貼ってない」


期末テストの答案用紙をノートに貼るのを忘れていたことに気づき、慌てて起き上がる。

すると一瞬、頭がクラッとして──。


「まったく……顔だけでなく中身まで親譲りとは」

「ううっ、すみません……」

「まだ熱あるんだから、あまり無茶するな」