メカニカルな彼らに囲まれています





夕食とお風呂を済ませ、部屋に戻ってきた。


お風呂上がりのこの時間帯は、宿題をしたりSNSを楽しんだりしているが、今日は体調優先。

最後に推しの声で癒されて寝ようと、ケイを呼び出したのだけれど……。


「ごめん。ここちゃんの願いを叶えたいのはやまやまなんだけど、もう……」

「電池、ない……?」


コクンと頷いて、申し訳なさそうに頭を下げたケイ。

スマホに戻った彼を充電器に繋ぎ、サイドテーブルに置いた。


晩ご飯の時間までずっと流しっぱなしだったからなぁ……。それに昨日の夜充電し忘れてたし。


すると、部屋の上部で化ける音が響いた。


「……寝ないのか?」

「まだちょっと早いかなって。朝と昼でたっぷり寝たし」


椅子に座っているフウリさんにそう返して、スマホに目を戻す。

画面に表示されている時刻は、20時30分。病人とはいえど、就寝するには少々早い。