メカニカルな彼らに囲まれています

グループチャットにメッセージを送信してベッドに横たわり、目を瞑る。

けど……。


「ねぇ、フウリさん」

「なんだ」

「テレビつけていい?」

「ダメだ」


即答で却下された。


「せっかく薬飲んだのに、悪化したら元も子もないだろう」

「別に、そんな何時間も観るつもりはないって。30……20分くらい気分転換しても……」

「熱が引くまでは絶対安静。20分だろうが30分だろうが、ダメなものはダメだ」


全く聞く耳持たず。

年長者だから融通が利きそうだと思ったのに。1番頑固じゃん。


プイッとそっぽを向いてふてくされていると、後ろでボン! と化ける音が響いた。


「じゃあ俺が相手しようか」

「えっ、いいの?」

「おい、ケイ」

「わかってる。うるさくしないならいいでしょ? ここちゃんが心配なのはわかるけど、治るまで娯楽一切禁止はかえって逆効果だよ」