メカニカルな彼らに囲まれています

満面の……というか、デレデレに近い笑顔を浮かべている。

丸2日ぶりの出番だもんな。良かったな、やっとかまってもらえて。


先輩にご主人様を譲り、自分はベッドに寝転んでしばしの間休憩。

推し活が終了して、ここちゃんがお風呂に入りに部屋を出ると……。


「で、今日はどこに出掛けたの?」

「ショッピングモールとレストラン。バレンタインチョコを買いたいって言うから、着いていった」

「チョコ……!? 誰かにあげるのか!?」

「うん。しかも2人」

「2人!? 誰だよそいつら!」


血眼になったショウが突っかかってきた。

変身したことで関わる頻度の少なさに劣等感を抱いているのか、電源を入れるたびに、しつこく詮索されている。


「落ち着けショウ。相手は友達だ」

「友達? 男? 女?」

「いつもの2人だよ」


やれやれという態度でフウくんが宥める。

相手が寿音ちゃんと若菜ちゃんだとわかると、ようやく落ち着きを取り戻した。