メカニカルな彼らに囲まれています

一緒に行動したいところだが、ネタバレになるとのことで、若菜ちゃんとはここでお別れ。

ご主人様は自分用に缶ケース入りのチョコレートと交換用の材料を購入すると、ラッピング売り場へと移動した。


「箱か袋か、包み紙か……どれがいいかな」

「かさばらないやつなら袋、安定感があるのは箱だな。包み紙はどの厚さでもいけるから、1枚持っておくのもありだよ」


独り言を呟く形で相談を持ちかけてきた彼女に助言する。


「チョコにするか、それ以外にするかは、まだ悩み中?」

「……チョコだと溶けそうだから、焼き菓子にする予定。種類はまだ」

「焼き菓子なら、ガトーショコラ、シフォンケーキ系か」

「いや、そこまで大きいやつじゃなくて……」

「マフィンとかドーナツ系?」

「うん」


頭をフル回転させ、膨大な情報の海から焼き菓子の情報にアクセス。

さらにその中から最適な情報を抜き出して整理したのち、種類ごとに伝える。