メカニカルな彼らに囲まれています

普段は手に取りやすいよう添い寝した状態で待機しているが、休日は予定がない限りアラームはかけないため、自由に過ごしている。


朝日を拝んだり、フウくんとおしゃべりしたり、今みたいに寝顔を眺めたり。

なかなか起きないときは、ここちゃんが買った漫画や小説を読んで時間を潰している。


「今日も寒いなー。暖房はまだなの?」

「まだ。というかセットしてない。日曜だから今日はのんびり起きるんだろう」

「えええー、やだやだ、せっかく昨日フル充電してもらったのに」


椅子にかけてあったファーガウンを羽織る。

人間の姿でいられるのは、電池が残っている間だけ。少しでも温存しておかないと。


「んんー……? ケイ……?」


ご主人様の声が聞こえて、勢いよく振り向いた。


「おはよう、ここちゃん」

「ん……おはよう」

「おはよう。悪い、起こしてしまったか?」

「ううん……大丈夫」