メカニカルな彼らに囲まれています

即答した私に、「流されなかった。偉い偉い」と拍手してくれたケイ。


お正月に会えなかった代わりに春休みに遊びに行くことになったから、そのときに着けていこうかな。

きっとおじいちゃんとおばあちゃんも、我慢している姿よりも、好きな物を身につけてニコニコしている姿のほうが喜ぶと思うから。


だからこれは無駄遣いじゃない!

そう言い聞かせて赤のシュシュをかごに入れた。






お土産購入後、レストランでご当地グルメを堪能し、観光スポットを巡った私たち。

旅の最後は、お待ちかねの──。


「さっきのレストランで気づいたけどさ、もう来週なんだね、バレンタイン!」


人気の少ない大浴場に寿音の声が響き渡った。

現在、温泉に浸かりながら、今日1日を振り返っているところ。


「お菓子交換は今年もやるとして、他に誰かあげる人いるの?」

「私は、塾の先生と、先輩に」

「毎年渡してるもんね。今年も手作り?」

「ううん、お店で買ったチョコ。受験生だから、もし何かあったらいけないと思って」