メカニカルな彼らに囲まれています

最初はうざったいなぁと感じていたんだけれど、物の気持ちになってみたら、使われるために生まれてきたわけだし。人間でも放置されるのは嫌だもん。


計画的に使うって決めたんだから、ここは見なかったことにして──。


「無駄遣いねぇ……まだそうと決めつけるのは早いんじゃない?」

「え?」


素っ頓狂な声を上げて横を向くと、ケイが私の腕を指差していた。


「髪以外にも、手首に付ければブレスレットになるし、足首に使えばアンクレットになる。他にも、バッグの取っ手に通して目印にしたり、充電器のコードをまとめたり、ペンライトにも使える」

「ペンライトにも?」

「ライブ会場で落としたりしても、自分のだってすぐわかるから。これは俺の個人的な意見だけどね」


使い道を教えてもらい、シュシュに目を戻す。


「……何も買わずに帰るのも、後悔しそうだもんね」

「うんうん。せっかく来たんだし、記念に色違いでもう1個買っちゃう?」

「それは無駄遣いになるからやめとく」